多焦点眼内レンズは近方と遠方に光を振りわけることで、同時に遠くと近くを見ることができます。 近視はもちろん乱視も同時に矯正可能です。多焦点眼内レンズにより、90%以上の方が白内障術後の眼鏡装用が不要になると言われています。 ※しっかり近くを見ようとする際には眼鏡があった方が見えやすい場合があります。

 

・どんな方に多焦点眼内レンズをお勧めするか

老眼がない方

老眼が少ない方(調節能力が備わっている方)に白内障手術を施行した際に、単焦点眼内レンズによる老眼症状が負担になるかもしれないからです。

老眼鏡をかけたくない方

見た目の問題(眼鏡が似合わない)や、眼鏡装用の煩わしさなどの理由がある方にはお勧めします。

 

・どんな方に多焦点眼内レンズをお勧めしないか

細かい字や濃淡をはっきりと見たい方

多焦点眼内レンズは光を近くと遠くに振り分けている構造上、目の中に入ってくる光量が単焦点眼内レンズに比較すると少ないです。そのため、薄暗いところではぼんやり見える傾向があります。そのため、光を当ててしっかり観察するような業務には不向きと言われています。

・金額について

当院では厚生労働省の認可を得て、選定療養での多焦点眼内レンズを取り扱っています。

白内障手術の自己負担分は1割~3割負担の方で15,000円~45,000円です。これらには高額療養費制度が適応可能です。

これに加えて多焦点眼内レンズ代(選定療養分)の自己負担が必要です。注:選定療養分の費用は高額療養費制度には含まれません。

多焦点眼内レンズの種類   金額
Clareon PanOptix 3焦点 225,000円(税込)
Clareon PanOptix TORIC 乱視用3焦点 250,000円(税込)
Clareon Vivity 波面制御型 225,000円(税込)
Synergy 連続焦点 236,000円(税込)
Synergy TORIC 乱視用連続焦点 261,000円(税込)
Symfony 焦点深度拡張型 164,000円(税込)

・当院での多焦点眼内レンズを用いた白内障手術までの実際のながれ

問診:どのような症状で困っているのか、どのようなライフスタイル、ご職業について聴取します。

検査:どの程度の見え方であるか(視力・コントラスト感度)、どの程度の調節能力が備わっているかを測定します。

予測:これらの検査によりどのくらいの満足度が得られるかある程度、見込みが立ちます。

診察:多焦点眼内レンズが挿入可能であるか目の状態を判断します。

 

● 多焦点眼内レンズの使用について悩んでいる方は、医師にご相談ください。