・アトロピン点眼の治療の目的及び内容
本治療は、低濃度アトロピン点眼液を点眼することで、小児の近視進行を抑制することを目的とするものです。低濃度アトロピン点眼液発売前の臨床試験において、点眼を行わない場合に比べて、小児の屈折値の進行や、眼軸長の伸びを抑制することが確認されました。
本治療は、近視の進行を抑えることを目的としていますが、完全に近視の進行を止めることはできません。また、この治療は視力を回復させるものではありませんので、その点をご理解ください。
したがいまして、本治療を行った場合でも、近視の程度に応じて眼鏡等での視力矯正が別途必要となります。
・アトロピン点眼の近視抑制の機序
アトロピンは網脈絡膜にあるアセチルコリン神経受容体を阻害することで、眼軸長の視覚制御(調節ラグへの対応としての近視化)を無効にすると考えられています。
・低濃度アトロピン点眼の副作用
主な副作用として、羞明(まぶしく感じる)、霧視(かすんで見える)があります。他に、視力障害、頭痛 、眼瞼湿疹が起こることが報告されています。また、治療を途中で中止すると、近視が急激に進行する可能性があります。これらの症状、その他にも何らかの異常が現れた場合には、直ちに医師にご相談ください。
・当院での料金について
低濃度アトロピン点眼は予防の治療であり、当院ではリジュセアミニ点眼を選定療養で取り扱っています。薬剤代については、自費ですので保険診療や子ども医療費助成制度は適応されません。そのため、通常の診療費とは別に薬剤代を負担していただきます。
参考金額は以下の通りです。
☆薬剤料:リジュセアミニ 点眼0.025%: 1箱5000円(1箱30本(30日分):税込)
※総額で月に5000円かかります。初回は1ヶ月分、問題なければ最大三ヶ月分まで処方が可能です。
※眼鏡合わせ及びコンタクトレンズ診療は、点眼処方日とは別日での受診が必要です。
ご不明な点がございましたらお問い合わせフォームからご連絡下さい。